2017年10月1日日曜日

ヘッセとの出会い。

これは果たして偶然なんだろうか?と思ってしまう出会いは、誰しも経験があると思います。
例えば、あいつどうしてるんだろうなー、と思っていると、その何年も会っていない友人から突然連絡が入った、とか。

最近僕は意志についてよく考える事がありますが、正にそれについてググッと迫る小説に出会いました。

ヘルマンヘッセは、僕は全く読んだ事も無く、特にどういう作家かも知らなかったのですが、自宅で読む本が無くなったので、妻の本を漁っていると、ヘッセの 車輪の下 とデミアン と言う題名の古い本を見つけた。

まず 車輪の下を読みましたが、これがとても馴染みました。これは、ある天才と言われた少年が町の人の期待を背後に、難関とされる神学校に見事二番で合格するのですが、そこでの生活は規律正しい、また画一的なものであった。その様な生活や信仰に疑問を持ち出した主人公ハンスは、詩人の天才ハイルナーと出会い、彼の持っている思想、知識に大きく影響を受ける。反面、異端児で皆から嫌われているハイルナーと微妙な距離を置く。そしてついに神学校を脱走し、期待していた町の人からは精神病とみなされ、孤独の淵へと自ら進む。

と言った内容。ヘッセは異国で時代も違う人なのに、なぜか考えや物の感じ方が解る部分が多く、それだけにのめり込む。本当に良い出会いであったと思う。

いまデミアンを読んでますが、ここには、意志についてのヘッセの考えが書かれているが、自分が考えていた事がそのまま書かれているのには、ビックリしました。


ヘッセに会ってみたいと思ってしまいます。